南御堂真宗大谷派難波別院
「毎月の言葉」より
「次世代へつなぐ生命のバトン」
2022年8月
昔から、「最近の若者は...」と嘆く言葉が聞かれる。十年一昔、今では「一年一昔」のスピードで社会全体の変化を実感し、余計に若者と年配者の隔たりが大きくなっているようにも思う。しかし、人間の本質は何一つ変わらない。朝起きて食事し、仕事をして夜に寝る――。変化に振り回される現代人の毎日を、足元から見つめ直す必要があるのではないだろうか。仏さまより賜り、遥か昔からご先祖さまがつむいでこられた生命の繋がりを自覚し、次世代へ「生命のバトン」を渡していくことが、私たち一人ひとりに託された大切な使命であり責任である。