住職の一言

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南御堂今月の一言

「愚かさに気づく」

2025年1月

 正か邪か、善か悪か、損か得か。宗教、民族、人種、国によって判断基準が異なり、諍いを生み出す。そして、最後は暴力で相手を抑え込むー今、世界中でそのようなことが起きている。高度な文明社会を作り上げてきた人間の知恵は、ひとたび争いが起こると己を正当化するために使われ、互いに傷つけあう。
 人知を超えた仏様の光は、人間の愚かさを照らし出す。故に法然上人は、自らを「愚痴の法然房」といい、親鷺聖人もまた「愚禿親鸞」と名告られた。二人の宗祖は自らを「愚かなる者」としたのである。人知の闇に気付かぬ限り、争いの世界から抜け出すことはできない。仏様の智慧の光が我々の心に届くことを念じておられるのである。

本眞寺住職 西村正淳
    
これまでの一言
2024年8月
「三だけ主義」
2024年1月
「因果応報」
2023年8月
「心の道しるべ」
2023年1月
「ただならぬ毎日を生きている」
2022年8月
「次世代へつなぐ生命のバトン」
2022年1月
「不思議な世界に生きている」
2021年8月
「仏さまからの賜りもの」
2021年1月
「続・伝える心の大切さ」
2020年8月
「伝える心の大切さ」

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