南御堂真宗大谷派難波別院
「毎月の言葉」より
「心で感じる」
2025年8月
これは『星の王子さま』の著者、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの言葉だ。彼がこの言葉を残した背景には、自身の深い人生経験と哲学がある。『星の王子さま』は、戦争中に書かれた作品であり、サン=テグジュペリが飛行士として従軍しながら社会の荒廃を目の当たりにする中で、物質的な価値に囚われず、心の繋がりや精神的な豊かさこそが本当に大切であると気づいた結果として生まれた。
私たちは、日々の生活の中で物質的なものや目に見えるものに支配されがちだ。自分の欲を満たすことに一生懸命になり、本当の豊かさを見落としてしまうこともある。しかし、その心を開放すれば、目には見えない大いなる生命の働きと出遇い、そこに新たな感動が生まれるのだ。















